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各役の説明

役についてのご説明をいたします。

シテ方

主役やツレ、後見、 能楽師の中で、一番人数の多いのがシテ方です。能の主役(シテ)を演じるほか、地謡、後見、作り物の製作、幕上げ、装束の着付けなど役割は多岐にわたります。地謡は情景描写をしたり、シテの心情を代弁したりと、能を上演する上で大きな役割を担います。また後見も、舞台の進行がとどこおりなく運ぶように見届ける役割で、重要です。このため地謡のリーダーである地頭(じがしら)や、主後見(おもこうけん)と呼ばれる役は、シテと同格か演目によってはシテよりも実力上位者が担当することが多いです。シテ方は、これら各役のオールラウンドを要求されます。

ワキ方

シテ登場の引き出し役といえるでしょうか。旅の僧や、勅使といった役柄が多いです。シテが神の化身や、武将の亡霊などこの世の者ではない人物に扮することが多いのに対し、ワキは必ず現実の人間で、しかも男性であることが原則です。能の冒頭に登場することがほとんどで、場面や情景を設定する役目も担っています。

囃子方

能の音楽は笛・小鼓・大鼓・太鼓の四つの楽器で囃します。各パート一人ずつのオーケストラです。この四つの楽器奏者を総称して、囃子方と呼びます。囃子方も、シテ方の地謡と同じようにシテの心情や情景描写をしますが、とりわけシテの舞踏的な所作には重要な役割を担います。楽器そのものは四種ですが、シンプルさにくらべて音には豊かな広がりがあり、魂をゆすぶる魅力にあふれています。囃子は、狂言でも一部使われることがあります

狂言方

舞台に緊張感が漂う能、伸び伸び開放感のある狂言。全く異なる芸質を持つ二つの芸能が、交互に同じ舞台で演じられることで、それぞれの美点を引き立ててきたといえます。狂言を演じるのが狂言方です。狂言方は、狂言を演じる一方、所の者とか、寺男といった役柄で、能の中の人物として登場します。これを間狂言(あいきょうげん)といっています。いわば場面のつなぎ役です。また「翁」という能では、三番三(さんばそう)という神の役を演じます。狂言方としての大事な役目になっています。

組織構成

組織構成図

シテ方

シテ(主人公)、ツレ(シテの助演者)、地謡(一種の合唱隊)などを担当します。「○○流の能」というときはシテ方の流儀で称されます。

ワキ方

ワキ(シテの相手役。初めに出てきてストーリーや場所などの説明をしたり劇中シテと対立する役などをします)、ワキツレ(ワキの助演者)も担当します。

囃子方

囃子を演奏する役割をもつ演奏集団で、笛方、小鼓方、大鼓方、太鼓方の四つに分かれ、それぞれ複数の流派を持っています。

狂言方

単独で上演する場合と能の中で間狂言(あいきょうげん)として上演される場合があります。



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