令和7年216日(日)

【第一部】10:00開演
【第二部】15:10開演

国立能楽堂

式能とは

「式能」は、昭和20年の当協会設立後、昭和36年に、当協会最初の公演として行われました。以降毎年、翁附五番立(江戸時代の基本的番組編成)にて開催しており、本年で65回目を迎えます。
現在、シテ方五流が一同に会する翁附五番立の能楽公演としては、唯一の大変貴重な催しです。
今回はシテ方喜多流宗家預り・友枝昭世が「翁」を勤めます。

能楽の正式な上演形態である翁附五番立は、江戸時代に「武家式楽」として確立され、能楽以前の予祝芸能である「翁」から始まり、『神・男・女・狂・鬼』のジャンル分けに従って上演されます。また能の間には中世の大名・小名や庶民を描く狂言を挟み、人間の様々な笑いが演じられます。

1日を通して能楽を鑑賞する事で「過去・現在・未来」更には「神・人・仏」を知ることになります。能楽は、人や文化の多様性を認め、様々な民族文化を内包した総合芸術といえます。

第65回 式能 チラシはこちら

開催概要

第65回 式能

日時
令和7年2月16日(日)
第一部 10:00【9:15開場】~14:10(予定)
第二部 15:10【第一部の入れ替えが終わり次第の入場】~19:25(予定)
※完全入替制
主催
公益社団法人能楽協会
都民芸術フェスティバル主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団
協賛
独立行政法人日本芸術文化振興会
会場
国立能楽堂
東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1
JR中央・総武線 千駄ヶ谷駅徒歩5分 / 都営地下鉄大江戸線 国立競技場駅徒歩5分 / 東京メトロ副都心線 北参道駅徒歩7分

  • 「翁」開演後「西王母」開始までは見所へのお出入りを一切お断り致します。
  • 第1部終演後は、見所整備の為、通し券のお客様も一旦ご退場頂きます。
  • 第2部ご入場は、見所整備終了後のご案内となります。
  • 上演中の撮影、録音、録画は固くお断り致します。
  • 上演中はアラーム、携帯電話、電子端末などの電源はお切り下さいますようお願い致します。
  • 出演者はやむを得ぬ事情により変更させて頂く場合がございます。
  • 開場前のご来館につきましては能楽堂館外にてお待ち頂くことになりますのでご承知おき下さい。
  • 当日は主催者、及び関係者・メディアの撮影が入る可能性がございます。客席を含む会場内の映像・写真が公開されることがありますので予めご了承下さい。

鑑賞
サポート
本公演では、曲目解説の点訳・英語版を無料でご用意致します。公演当日、主催者受付にお声がけ下さい。なお、いずれも数に限りがございますので予めご了承下さい。

English version of the commentary of the plays will be available at the venue.
Please feel free to ask the staff at the reception desk.

チケット情報

入場料金(全席指定)

1・2部通し
(正面)
14,500
1・2部通し
(脇正面・中正面)
9,500
1部(正面)8,500
1部(脇正面・中正面) 6,000
2部(正面) 8,500
2部(脇正面・中正面)6,000
学生席(26歳以下)
詳細はこちら※外部サイトに遷移
1,200
  • お受取り・お支払い方法によって、別途手数料がかかる場合がございます。
  • 障害者割引あり(対象は脇正面後方席です。枚数に限りあり)。ご本人のみ一般価格の2割引き(学生席は割引対象外)。能楽協会でのみ販売(お客様ご自身がぴあ、カンフェティで直接購入されたチケットは割引対象外です)。必ず2月12日までにお電話にてお申し込み下さい(電話:03-5925-3871<平日10-16時受付>/12月13日午前10時受付開始)。チケットは公演当日のお引替えとなります(要障害者手帳提示)。なお、事前にお申込みのない方への割引は致しかねますので予めご了承下さい。
  • 本公演は未就学児のご入場をご遠慮頂いております。

一般販売

☎カンフェティ 050-3092-0051
(有人対応 平日10:00-17:00)

  • 前売りチケットは令和6年12月13日(金)午前10時~令和7年2月12日(水)までの販売となります。
  • 2月12日(水)を過ぎてからのチケットのご購入については、当日券になります。
  • 販売期間にかかわらず、チケットが売り切れ次第、販売を終了させて頂きますので予めご了承下さい。

第一部


喜多流おきな
出演者
シテ 友枝昭世 竹市学
三番叟 野村萬斎 小鼓 飯田清一
千歳 野村裕基 脇鼓 住駒充彦
    脇鼓 曽和伊喜夫
    大鼓 亀井広忠
    太鼓 小寺真佐人
あらすじ
露払いの千歳の舞の後、五穀豊穣、天下泰平を祈る白い翁の静謐な舞。大地を踏みかため、精霊を呼び起こす黒い翁の躍動的な舞。素袍大紋、侍烏帽子で威儀を正し、舞台披きや年頭に舞われる儀式的な一曲。

喜多流西王母せいおうぼ
出演者
シテ 香川靖嗣 竹市学
ツレ 友枝真也 小鼓 飯田清一
ワキ 宝生常三 大鼓 亀井広忠
ワキツレ 舘田善博 太鼓 小寺真佐人
ワキツレ 梅村昌功    
アイ 石田幸雄    
あらすじ
御代を寿ぐ皇帝の庭に、桃花を捧げ持つ女がやって来る。それは三千年に一度花咲き実成る桃で、女は西王母という仙女だった。やがて侍女に桃の実を持たせ、本体を現すと桃の実も皇帝に捧げ、天に帰って行く。
狂言
和泉流福の神ふくのかみ
出演者
シテ 野村万作    
アド 深田博治    
アド 高野和憲    

観世流俊成忠度しゅんぜいただのり
出演者
シテ 上田公威 槻宅聡
ツレ 山本章弘 小鼓 田邊恭資
トモ 野村昌司 大鼓 上野義雄
ワキ 福王和幸    
あらすじ
一ノ谷の合戦で平忠度を討った岡部六弥太が、「行き暮れて」の辞世の一首をしたためた短冊を忠度の和歌の師、藤原俊成に届ける。すると忠度の亡霊が現れ、勅撰集への執着と修羅道の責めに苦しむ様を見せ、消え去る。
狂言
大蔵流文山立ふみやまだち
出演者
シテ 大藏基誠    
アド 大藏教義    

第二部


金春流
胡蝶こちょう
出演者
シテ 櫻間右陣 一噌幸弘
ワキ 原大 小鼓 林大和
アド 高澤祐介 大鼓 亀井実
    太鼓 桜井均
あらすじ
旅の僧が梅の花を眺めていると、胡蝶の精が現れ、春夏秋の花には戯れることができるが、梅の花には縁がないと嘆く。しかし、法華経の功力により梅の花にも戯れる事ができ喜びの胡蝶の舞を舞い消え失せていった。
狂言
和泉流成上りなりあがり
出演者
シテ 三宅右近    
アド 三宅右矩    
アド 三宅近成    

宝生流通小町かよいこまち 杖之型 つえのかた
出演者
シテ 今井泰行 藤田貴寛
ツレ 野月聡 小鼓 観世新九郎
ワキ 福王茂十郎 大鼓 佃良勝
あらすじ
八瀬の里で一夏を送る僧の許へ毎日通う女がある。不思議に思った僧が弔っていると、小野小町の霊が現れる。やがて生前小町に恋をした深草少将の霊も現れ、百夜通いの様を物語り恨みを述べるが、僧の弔いにより成仏する。
狂言
大蔵流呼声よびこえ
出演者
シテ 山本東次郎    
アド 山本凜太郎    
アド 山本則秀    

金剛流
ぬえ 白頭 はくとう
出演者
シテ 豊嶋晃嗣 左鴻泰弘
ワキ 則久英志 小鼓 森澤勇司
アイ 山本則重 大鼓 柿原孝則
    太鼓 梶谷英樹
あらすじ
旅の僧は芦屋の里で何者とも知れぬ陰鬱な相貌の舟人に出会う。僧との問答の末男はついに自分が鵺の亡霊であると明かし、帝を苦しめた罪により源頼政に退治されたときの有様を仕方話で物語る。詩情味豊かな鬼能。(鵺とは顔は猿、手足は虎、尾は蛇という化け物)

観能マナー

初めての観能(能を観ること)でもかしこまらずに楽しめます。どうぞ、能楽堂にお越しください。

前日まで

演目について調べよう

演目のあらすじを読んでおきましょう。また、 能楽辞典を是非ご活用ください。

当日

観能時の服装マナー

特に決まりごとはありません。ご自分にとって着心地の良い服でお越しください。男女とも比較的改まった服装が多く、お着物の方もいらっしゃいます。帽子は能楽堂内ではお取りください。また、短パン・サンダルなどはお控えください。

携帯電話・スマートフォン

開演前に電源をお切りください。

写真撮影・録音・録画

上演中の関係者以外の写真撮影・録音・録画は厳禁となっております。

舞台に集中

公演が開始されましたら、能の世界を堪能してください。

過去の式能

動画

第59回式能ダイジェスト

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