楽しむ能「楽」プロジェクト! 京都・奈良・長崎・鹿児島・沖縄にて2024年9〜12月開催!「芭蕉布の里 能楽公演」は11月14日(木)に、沖縄本島北部の大宜味(おおぎみ)村で開催されます。
本公演は、大宜味村喜如嘉(きじょか)で守り続けられてきた伝統工芸「芭蕉布」が国の重要無形文化財に指定されてから50周年を迎えるにあたり、芭蕉布の里・大宜味村で開催される記念公演です。本記事では、芭蕉布を含め魅力いっぱいの大宜味村の見どころや観光スポットをご案内します。
「芭蕉布の里」で芭蕉布の小物商品をチェック!
大宜味村は、那覇から北に約90km、隣接する「国頭村(くにがみそん)」「東村」とともに、2021年に世界自然遺産に登録された「やんばる(山原)3村」の一つです。
緑濃く深い山々と、美ら海に面した17の集落からなる大宜味村は「長寿の里」と言われています。島野菜を使った伝統的な食文化を受け継ぎ、元気な高齢者の割合が高いことから1993年に「長寿の村日本一」を宣言しました。
そして「芭蕉布の里」「ぶながやの里」「シークヮーサーの里」とも呼ばれ、多様な魅力を持つ、見どころの多い村です。
喜如嘉の芭蕉布の重要無形文化財指定50周年記念公演である本公演をご覧になる方々に、ぜひ足を運んでいただきたいのが「大宜味村立芭蕉布会館」です。
芭蕉布の後継者育成を目的とした施設で、伝統を受け継いでいる人たちの共同作業場にもなっています。貴重な技を垣間見ることができる県内唯一の場所で、芭蕉布の制作工程を映像で見ることができます。芭蕉布製品の展示や小物商品が販売されていますのでお土産探しにもおすすめです。
「ぶながやの里」大宜味村
大宜味村が「ぶながやの里」と呼ばれているのは「ぶながや」という平和と自然を愛する森の精霊が棲んでいるとされているからです。かつては、沖縄のどの村にも住んでいたぶながやですが、その多くがいまでは大宜味の豊かな森を求めて移り住んできたとされています。
ぶながやと出会えそうな自然いっぱいのスポットの一つが「喜如嘉の七滝」です。芭蕉布の里・喜如嘉集落の奥にある滝で、七回曲がって流れ落ちることから「七滝」と名づけられ、地元では「ナンダキ」と呼ばれています。
入口にある鳥居をくぐると拝所があり、その先に高さ約20メートルの滝があります。集落では重要な配所となっており古くから祈りをささげる神秘的な聖域とされ、パワースポットとしても知られています。地元の人にとって大切な聖域なので、観光の際は敬意を持って訪れましょう。
「シークヮーサーの里」テーマパークで魅力を体感しよう
大宜味村は日本最大のシークヮーサーの産地で、県内生産量の60%以上を占めていることから「シークヮーサーの里」としても有名です。県内初のシークヮーサーのテーマパークとして2016年にオープンしたのが「大宜味シークヮーサーパーク」です。
入場無料の施設内では搾汁工程を眺められる工場見学や、収穫時期によって味が異なる「季節の生絞りシークヮーサー」の飲み比べ、さらに蛇口から搾りたてのシークヮーサージュースが試飲できるなど、シークヮーサーの魅力を存分に体感できます。
シークヮーサーを使った加工食品や特産品のショップ、スイーツや食事もあるので、観光の合間に休憩スポットとして気軽に立ち寄ることもできます。
このほかにも、大宜味村には沖縄の広大な自然を感じられる観光スポットが多数あります。本公演にあわせて「芭蕉布の里」の観光も計画に入れてみてはいかがでしょうか。ゆっくりたっぷりと、大宜味村の魅力に触れてみてください。
写真協力:沖縄観光コンベンションビューロー、ばんない堂(098free.com)
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