楽しむ能「楽」プロジェクト! 京都・奈良・長崎・鹿児島・沖縄にて2024年9〜12月開催!
プロジェクトの最後を飾る「奈良公演」は12月20日(金)14時より奈良春日野国際フォーラム 甍~I・RA・KA~ にて開催します。
本公演は、能楽のふるさとと言われる奈良での公演にふさわしい演目かつ、俳優・竹下景子さんをスペシャルゲストとしてお招きし、能楽の上演前に奈良と能楽の魅力について語っていただくトークイベントが大きな見どころです。
竹下景子さんが語る奈良、そして能楽の魅力とは?
約700年続く能楽の歴史は、南北朝時代の「大和猿楽」の流れを汲み、大和・奈良の地ではじまりました。能楽発祥の地・奈良で開催される本公演では、皆様おなじみの俳優・竹下景子さんにご登場いただきます。
竹下さんは1973年 NHK 銀河テレビ小説『波の塔』でデビューされ、『男はつらいよ』にはマドンナ役で3作品に出演するなど長年の俳優としての活動に加え、国連WFP協会親善大使やこども本の森 神戸の名誉館長を務められるなど、幅広く活動されています。
また、能楽において多くの演目の題材になっている『源氏物語』などの朗読でも知られています。
今回のトークイベントのテーマは「奈良と能楽の魅力」。聞き手は、小鼓方大倉流十六世宗家で人間国宝の能楽師、大倉源次郎さんです。大倉源次郎さんはプライベートでも竹下さんと親しく、また能楽のふるさと・奈良での公演に多数出演し、小鼓を通して奈良と不思議な縁で結ばれているとお話されています。竹下さんからどのような奈良と能楽にまつわるお話が引き出されるのか、期待が高まります。
ご当地能「葛城」など奈良を感じさせる演目
本公演では、奈良での公演にふさわしい能二曲と狂言が上演されます。
最初に演じられるのは、奈良・葛城山の伝説を題材とした能「葛城(かづらき)」。奈良を舞台としたご当地能です。
山伏が大雪の葛城山で葛城の女神の化身に出会うところから物語がはじまり、曲全体に神秘的で古代ロマンが感じられます。清らかな月明かりに照らされて白く輝く雪の中、葛城明神が舞う……。白一色で静かな詩情漂う雪の能をご堪能いただけます。
狂言は「寝音曲(ねおんぎょく)」。主人から謡を謡うように命じられた太郎冠者があれやこれやと理由をつけて逃れようとする、主人と太郎冠者とのほほえましいかけひきが大変魅力です。
そして公演の最後を飾るのが、豪快な獅子の舞によって世を寿ぐおめでたい能「石橋(しゃっきょう)」。それも、白と赤の二頭の獅子が連なって舞う「連獅子(れんじし)」の小書(特別演出)での上演となります。
勇壮で激しい獅子の舞が、独特な旋律やリズムでの緩急あるお囃子とともに楽しめる、能楽を代表する華やかな曲です。能楽初心者の方も、また能楽に普段から親しんでいる方にもご満足いただけることでしょう。
能楽発祥の地・大和で、華やかなゲストとともに能楽の魅力にたっぷり浸っていただける奈良公演に、ぜひご来場ください。
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