能楽公演のみどころ

京都公演〜井上芳雄と深掘りする能楽〜 歴史ある舞台と魅力的な岡崎エリアのご案内

公益社団法人 能楽協会

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楽しむ能「楽」プロジェクト!  京都・奈良・長崎・鹿児島・沖縄にて2024年9〜12月開催!「京都公演〜井上芳雄と深掘りする能楽〜」は9月25日(水)16時より京都観世会館にて開催します。

本記事では、歴史ある能楽堂「京都観世会館」と、公演前に訪ねたい岡崎エリアの観光スポットをご案内します。
井上芳雄さんのトークイベント記事はこちらより。

平安期に栄華をきわめた歴史ある土地に建つ京都観世会館

京都観世会館の正面玄関。公演時はここから入館いただきロビーを通って客席へ

京都観世会館は、京都市の都市部と東山山麓の間に位置し、市内の文化芸術ゾーンである岡崎にあります。

この地はかつて「白河」と呼ばれ、平安時代末期には、院政が執り行われた白河殿のほか、法勝寺をはじめとする6つの寺院(六勝寺)の大伽藍が造営され、栄華をきわめました。これらの建物は鎌倉時代にかけて焼失しましたが、いまも神社仏閣が多く、京都らしいエリアといえます。

戦前からあった京都観世会館の能舞台は終戦目前に強制疎開の憂き目にあって閉鎖されましたが、先人能楽師の強い願いと多くの方の協力により昭和33年に建てられました。
現在は、京都を拠点とする観世流シテ方能楽師の本拠地として、多くの自主公演・各家の定期能・個人主催公演・狂言会・素人発表会などが開催されています。
客席は1階と2階にあり、公演時には能楽関連書籍などを数多く取り揃えた売店もオープンします。

本公演で演じられる能は「源氏物語」を題材とした人気曲「葵上(あおいのうえ)」です。平安期に栄えた地、そして歴史ある舞台での上演をお楽しみいただけます。

公演前に散策したい人気の岡崎エリア

京都観世会館がある京都の岡崎エリアは、有名な神社仏閣や美術館などの文化施設が集中している見どころの多い地です。

京都観世会館の北側にあるのが、大鳥居と朱色の社殿が有名な「平安神宮」。その手前には、舞台芸術の殿堂「ロームシアター京都」があります。
東側には、日本近代美術の代表作などが展示されている「京都国立近代美術館」、クラシカルな歴史的建造物をリノベーションした「京都市京セラ美術館」、明治36年開園の日本で2番目に歴史のある「京都市動物園」、市街を一望できる三門やフォトスポットとして人気の赤レンガの水路閣がある「南禅寺」があります。
最近では、岡崎の各施設の内外にオシャレなレストランやカフェも増えていて散策の合間や公演後に一息つくのにもぴったりです。

本公演は16時開始の公演です。公演までのひととき、近代京都の魅力を存分に味わえる文化の香り高い岡崎を観光し、夏から秋に移ろう季節の京都を満喫してはいかがでしょうか。

京都観世会館の脇を流れる白川沿いの路地は風情があります

平安神宮にある広大な庭園「神苑」では散策も楽しめます

 

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