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「能楽を旅する – Journey through Nohgaku –」について

本サイト「能楽を旅する - Journey through Nohgaku -」は“能楽を通した日本の再発見”をコンセプトに誕生しました。
“旅”をキーワードに、能楽の魅力を「四季」「自然」「歴史」などの角度からお届けする新しい試みです。
旅の行き先に、今回、新たに「城」が加わりました。
戦国時代、能楽は様々な武士たちに愛されました。戦に明け暮れ、無常な乱世にあっても、能楽を通して世の美しさと儚さを感じ、武士としての矜持を保ちました。能楽は心の拠り所だったのです。
そんな武士たちの拠点であった名城にご案内し、城と能楽の関係を探ります。
能楽の悠久の歴史を旅するように、その土地を実際に旅したり、公演に足を運んで能楽の世界を旅するきっかけになれば幸いです。
日本全国で能楽が愛されている理由

能楽は室町時代より700年近く演じ受け継がれてきた、日本を代表する舞台芸術です。
室町時代、観阿弥、世阿弥親子により能が完成すると、多くの武将に愛され、保護されていきます。江戸時代には幕府の式楽(公式行事での芸能)となり安定期を迎えました。
しかし、明治維新で式楽でなくなり、さらに戦災などで能楽は一時衰退しますが、名人や若手たちによる精力的な活動や多くの支援者からの支えもあり、今では海外からも高い評価を受け、全国で能楽が楽しめるようになりました。
能楽が独自の舞台芸術として今に受け継がれてきたのは、多様な日本文化や人間の本質的な心が能楽には織り込まれ、その時代時代における多くの人々に愛され守られてきたからです。
能楽が2001年ユネスコの無形文化遺産になって20余年。能楽はこれからも、悠久の歴史を刻んでいきます。
さあ、能楽の旅をはじめましょう。
本サイトの楽しみ方

読んで楽しむ
旅の行き先として、日本各地からセレクトした5つの城(浜松城・彦根城・岡山城・松山城・熊本城)と3つの能楽に関わりのある土地(佐渡 大膳神社・吉野 金峯山寺蔵王堂・平泉 中尊寺白山神社)について、見どころ、魅力、歴史、能楽との関わり、観光情報などを読み物としてお楽しみいただけます。また、それぞれの旅先と能楽について深掘りする「旅するコラム」も随時掲載予定です。

映像で楽しむ
5つの城には、それぞれ能の演目を選定し、城と演目とのコラボレーション映像をはじめ、ドローンで空撮した絶景PVや能楽クイズ動画など様々なショート映像をお届けします。また、3つの能楽に関わりのある土地を拠点として、その美しい自然と能楽をからめたPV「能楽を旅する特別映像」や、各能舞台で実際に能楽師が舞った 能「半蔀」「国栖」「吉野静」と狂言「佐渡狐」の特別番組も無料でご鑑賞いただけます。

公演で楽しむ
岡山城と彦根城では、有観客での特別公演を開催します。岡山城では城に隣接する日本三大庭園の一つ、後楽園の能舞台で9月4日(日)に観世流による能「敦盛」を、彦根城では城内にある彦根城博物館の能舞台で9月24日(土)に金剛流による能「巴」をお楽しみいただく予定です。両公演をご自宅でもご鑑賞いただけるようにオンライン配信も予定しています。

行って楽しむ
5つの城を巡る「能楽を旅するデジタルスタンプラリー」を実施します。各城に掲示されたポスターやチラシのQRコードから気軽に参加でき、ご自身のスタンプカードを作成することができます。実施期間中に1城訪問でスマホ用の能楽を旅するオリジナル壁紙を、2城以上訪問の方には抽選でオリジナルポストカードをプレゼントします。