と能楽とのかかわり
能の演目にも多く登場する平家ゆかりの地

宮島は古くから島そのものが神として信仰されていた祈りの地です。海上に建つ嚴島神社は、前面に青々とした海、弥山の緑の原始林を背景とする絶景です。松島、天橋立とならぶ日本三景「安芸の宮島」として知られ、1996年に世界遺産に登録されました。
現在見られる寝殿造りの社殿は、平安時代に栄華を極めた平清盛が造営したもの。宮島は平家ゆかりの地です。しかし、平家は源平の戦いに敗れ源氏の時代となります。能においては、源平合戦で活躍した武士を主役とする演目が多数あり、これらは「修羅能(しゅらのう)」と呼ばれます。
嚴島神社には国内で唯一、海上に建てられた能舞台があります。戦国時代から武将たちが能を奉納してきました。