阿漕が浦に着いた旅僧は土地の謂れを老人から聞く。老人は、この地で密漁の罪により殺された阿漕のことを弔ってくれと頼み消え失せる。その夜、読経している僧の前に阿漕の亡霊が現れ、地獄の苦しみの有様を凄絶に物語る。