筑前木の丸殿に仕える庭掃の老爺が、女御に恋慕したのを知って綾張りの鼓を鳴らしたら思いを叶えてやろうと難問を出す。鼓は鳴らず老人は池に身を投げ、こんどは悪鬼となって現れ、女御に鼓を鳴らせと迫る。妄執の能。