「世の中を厭ふまでこそかたからめ仮の宿りを惜しむ君かな」と江口の里で一夜の宿を断られた西行法師の歌を背景に、秋の月影清く照る淀川での遊女の「舟遊び」の有様を描き、普賢菩薩と変じて昇天するまで深遠極まりない曲。