帝の命による勅使一行は、尾張国熱田の明神に参詣する。 そこで出会った老夫婦は、当社は出雲大社と御一体にて、昔素盞烏尊の「八雲立つ出雲八重垣」の歌を引き合いに出し、熱田の縁起を語り始める。 やがて夜になると源太夫の神が橘姫と共に現われ、楽を相舞いし、自ら太鼓を打ち遊ぶ中、夜は明けるのであった。