唐の合浦の里人が漁師の釣り上げた珍魚を買い取り、海に放してやる。その夜、この里人の家に鮫人と名乗る魚の精が訪れ、助けてくれた礼をしたいと告げると白魚の姿となって海に消えた。やがて波が立ち騒ぎ、長寿や息災をもたらす宝珠を捧げ持った鮫人が現れる。生類の報恩を描いた一曲。