入唐の望みある明恵(みょうえ)上人が、暇乞の為に春日明神へ行くと、宮人に遭う。 宮人はまことの仏蹟は日本にあると言って渡唐を止め、龍神となって現れ、奇瑞を見せる。 濃厚な神仏習合思想を、具体的に表現した能。