庭の菊守り老人・山科の荘司が白河院の女御に恋をした。女御は、美しく作った荷を用意させ、これを担って庭を回れたら顔を見せようという約束を伝える。老人は懸命に荷を持ち上げようとするが荷の中身は巌、謀られたと知って恨み死にする。怨霊となった老人だが、やがては恨みを消し、女御の守護神となっていった