須磨の浦を訪れた旅僧が、二人の美しい海人乙女の塩屋に宿を借りる。僧が浜の松風村の旧跡のことを語ると、二人は実は在原行平の愛を受けた松風村雨で、涙に暮れ昔の思出を語るうちに松風は心乱れ、恋慕狂乱の舞を舞う。