播磨室の津の女と契った都の男、約束を果たすべく迎えをやるが女は行方知れずになっていた。女との再びの逢瀬を願った男は賀茂に参詣する。そこには夏越の祓のいわれを説きながら舞い狂う女物狂がいた。見ればこの物狂こそ室の津の女で、二人はめでたく再会する。