身延山で法華経三昧の日を送る日蓮上人のもとに、毎日必ず聴聞に訪れる女がいた。上人はこの女が苦患を免れた亡霊であると看破する。女はさらなる仏果を望み、御法の功徳に報謝して入相の鐘が響くまで舞を舞う。〈現在七面〉の後日談とも見られる筋立ての曲。