大原の良忍聖は大和三山の中、耳無山のほとりで一人の女に呼びとめられる。女は三山物語を語り、桂子と名乗り回向を頼み消え失せる。弔いの内、桜子と桂子の霊が現れ争が、やがて上人の念仏を受け恨みを捨てて共に成仏してゆく。