延喜帝の勅使が、薬師如来の化身である三帰の翁の霊薬を求めて木曽の寝覚の床を訪ねた。初め、所の老人の姿でこれに応じた三帰の翁は、やがて天女を伴い本来の姿で現れ、そこへ龍神も加わって、無病息災・不老長寿の霊薬を勅使に奉った。翁、天女、そして龍神と三様の舞が繰り広げられる。