信濃姨捨山で中秋の名月を待っている都男に里女が「我が心〜」と詠んだ老女の旧跡はここだと言い、自分はこの山に捨てられた老女であると言って消え失せる。 老女は月下に舞の袖を翻し、夜明けと共に独り寂しく山に残される。