延暦寺の座主法性坊が天下泰平の祈祷をしていると、その満参に当たる夜中に管相丞の霊が現れ生前の師恩を謝す一方で、時平の讒奏による無実の罪で果てた恨みを述べ、手向けてあった柘榴を噛み砕いて吐き掛け、扉は炎に包まれる。