七夕の日、近江の国関寺の住僧が稚児を伴い山陰に住む老女の歌物語を聞きに行くと、彼女が小野小町であることが分かった。昔の栄華を忍び今の落魄を嘆く内に時も過ぎ、寺の七夕祭に臨み稚児の舞に引かれて百歳の小町も舞を舞う。