伊豆国三島の高橋が捕えた敵の中に春栄という斬罪を待つ少年がいた。春栄は訪ねて来た兄を家来だと言うと、兄も情けなく思い自害しようとする。その兄弟愛に高橋も涙するところへ赦免伝えが届く。兄は祝言の舞を舞い旅立った。