唐の高風は、その孝行のために霊夢を得て酒を売り、富貴の人となった。そこへ海に棲む精・猩々が酒を求めてやってくる。猩々はたくさんの仲間と共に現れ、高風に汲めども尽きぬ酒の大瓶を与えると、酒を飲んで舞い戯れた。〈猩々〉と同様の筋で、大勢の猩々が登場するにぎやかな一曲。