藤原定家が建てた時雨の亭で雨宿りをしている旅僧を、式子内親王の霊が墓に案内する。蔦葛となって式子の墓にまとう定家の恋の執心を僧の回向で救う。法の力によって成仏したことを喜ぶ式子は報恩の舞を舞った後、消え失せた。