平治の乱で敗走中、膝に矢傷を受けた源朝長は、美濃の青墓の宿で自害して果てる。戦後その墓に詣でた嘗ての守役、いまは嵯峨清涼寺の僧は青墓の長者から詳しい由縁をきき、夜半現れた朝長の亡霊は凄惨な戦乱の様を語る。