藤原の某が従者とともに訪れた難波津である女に出会う。これは実は梅の精であった。梅こそ花の中の花、やがて本来の姿を現した梅の精は舞を舞い、御代を言祝ぐ。江戸時代中期の新作であり、当時の国学者らが詞章に関与したといわれる異色作。