曽我十郎・五郎は兄弟に殉じようとする従者(団三郎・鬼王)を説得し、母に形見を届させる。二人は富士の巻狩で父の仇工藤祐経を討つが、十郎は討たれ、五郎も格闘の末生け捕られる。従者の忠節と兄弟愛があわれに描かれる。