都人が連れ立って春の吉野山を訪れ、花を友として暮らしているという女に行き会う。女は自分は天人であると明かし、今夜この花のもとに旅寝すれば五節の舞を見せようと告げて消えた。やがて天空から音楽が聞こえ、天人が天下ると花の中で舞い遊ぶ姿を見せる。天人が複数登場する演出もある。