故郷の母の病気を気遣いながら、平宗盛の為に都に留まる熊野のもとに、朝顔が母の文届ける。その文を見せても帰郷を許さぬ宗盛は、無理やり熊野を清水寺の花見に連れ出たが…。憂いを含んだ美女という日本的美意識の結実。