幽玄の神域である北口本宮冨士浅間神社にて、富士吉田梅若薪能は全国で一番古く50年前から数えて第44回目を開催いたします。

境内の神楽殿を舞台に、客席は薪能のために仮設となっています。

 景行天皇40年(西暦110年)、日本武尊ご東征の折、足柄の坂本(相模国)より酒折宮(甲斐国)へ向かう途中で当地「大塚丘」にお立ち寄りになられ、そこから富士の神霊を親しく仰ぎ拝され「北方に美しく広がる裾野をもつ富士は、この地より拝すべし」と仰せになりました。よって大鳥居が建てられ、大塚丘に浅間大神と日本武尊をお祀りし、当社の創建となりました。主な社殿は、仁和3年(887)より、藤原当興、北条(左京太夫)義時、武田信玄、浅野(左衛門佐)氏重、鳥居(土佐守)成次、秋元(越中守)富朝、秋元(摂津守・但馬守)喬朝、らによって造営が重ねられました。
 貞応2年(1233)北条義時造営ののち、永禄4年(1561)に武田信玄が再建した社殿が現存する中では最も古く、「東宮本殿」として現本殿の東側に、また、文禄3年(1594)浅野氏重殿造営の社殿は「西宮本殿」として現本殿の西側におうつしされています。現在の本殿は、元和元年(1615)鳥居土佐守成次殿の創建で、いずれも国指定重要文化財です。

北口本宮冨士浅間神社の拝殿
少しずつ会場が暗くなっていきます
背景にライトアップされた松が幻想的舞台を演出します
境内の神楽殿を舞台に使用して、橋掛りは仮設にて設置していますが、会場全体が独特な雰囲気を醸し出しています。

北口本宮冨士浅間神社のご案内

富士山の自然に包まれた北口本宮冨士浅間神社の神楽殿で行われる富士吉田梅若薪能は、夏の夕暮れに始まり、闇に包まれた頃には赤々燃える薪の炎、ライティングされた境内の松、舞台で繰り広げられる能。それは現代では中々見られない幽玄の世界。富士山の舞台ならではと思います。

所在地
〒403-0005
山梨県富士吉田市上吉田5558
最寄り駅
電車:富士急行線「富士山駅」から徒歩6分
バス:「浅間神社前」停留所下車
公式サイト
https://sengenjinja.jp/
お近くの観光情報
  • 富士山登山や忠霊塔からの富士山絶景、富士五湖からの富士山絶景ポイントがあります。
  • 富士急ハイランドは入場無料、多くの絶叫マシーン、今年7月オープンのFUJIYAMAタワーは高さ55mの絶景の富士山展望デッキがあります。
  • 吉田のうどんが100軒以上点在しています。

会場周辺地図

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