牢を破って逃げた男に替り、その妻が牢に入れられる。夫の行方を尋ねられると、妻は人を装い答えず、時を打つ鼓に興じる。哀れに思った松浦の何某が夫婦諸共助けてやる告げると、妻は牢を出、夫婦は睦まじく暮らした。