妻に死に別れた深草少将は、悲しみのあまり我が子を見捨てて出家した。家人の小次郎は、物狂いとなって少将の子を土車にのせて少将を訪ね歩き、少将のいる善光寺にたどり着く。一旦は知らぬふりをする少将だったが、思い直して一同再会を果たすのだった。男物狂を中心とした作品である。