大阪の中心部のオフィス街に残る杜のような能楽堂です。2006年「市街地にある三階建の木造建造物で本格的な能舞台を有し貴重」なことから、国登録有形文化財になりました。

歴史の陰翳が刻まれた能舞台にモダンな空間が対峙する、伝統的でありながら新たしい魅力にあふれた空間です。

山本能楽堂は、元禄時代から京都・烏丸三条で大名貸の両替商を営んでいた山本家十代目・山本博之により、1927年現在地に創設されました。1950年大阪大空襲によって焼失しましたが、「船場の旦那衆」や市民の熱意によって、がれきの中からいち早く、戦後全国に先駆けて再建され「谷町の能楽堂」として愛されてきました。舞台は、西本願寺黒書院の国宝舞台(桃山城の遺構)を写した方三間の本格舞台になっています。2006年文化審議会により国登録有形文化財となり、2011年から2014年まで文化庁「重要建造物等公開活用事業」として、耐震補強工事、設備工事、衛生工事など大規模改修工事を行いました。(設計:安井建築設計事務所 デザイン:graf)  工事によって、舞台照明のカラーLED化、全館床暖房化など設備面が機能強化され、古い建物でありながら最新の技術が加わり、歴史の陰翳が刻まれた建物にモダンな空間が対峙する独特の空間に生まれ変わりました。現在は「開かれた能楽堂」として、多様な方々にお使いいただき、また能をはじめとする、文楽、落語、講談等の上方伝統芸能の情報発信基地としての役割も担っています。

大都会のオフィス街の中に佇む杜のような能楽堂です。扉をあけると異次元空間が広がっています。
舞台はカラーLED照明になっており、1670万段階の色彩を演出することが可能です。
ライブラリー:能楽堂内にはライブラリーを設置しており、貴重な能楽資料も所蔵しています。
松野奏風による。舞台は西本番時黒署員の国宝舞台を写しており、鏡板も本願寺のものにならい、根上がり松が向かって右へのびているのと、一方の枝を切戸の上まで延ばしているのが、普通と少し異なっています。

山本能楽堂のご案内

今や全国的に少なくなった伝統的な桟敷席の能楽堂です。公演時には椅子席にしておりますが、公演以外の時には、椅子を外し、大きな畳空間としてパーティや子ども達に向けたワークショップ等、様々な活用をおこなっています。 舞台下には音響効果をよくするための大きな甕が12個置かれています。(見学可能)

所在地
〒540-0025
大阪府大阪市中央区徳井町1丁目3−6
最寄り駅
地下鉄:谷町4丁目駅
市バス:内本町1北ノ辻
公式サイト
http://www.noh-theater.com/
館内施設
  • ライブラリー
バリアフリー設備
  • 多機能トイレ
  • 車いすでの鑑賞スペース
お近くの観光情報
  • 大阪城天守閣:天守閣内部は博物館になっており、展望台からの眺めは圧巻で、観光客に大変人気があります。
  • 大阪城公園:大阪の中心に位置する都市公園で、大阪城や堀を眺めながら四季の花々を楽しめる市民の憩いの場となっており人気が高い場所です。
  • 大阪歴史博物館:都市大阪の歴史や歩みを紹介する博物館。
  • 大阪くらしの今昔館:大阪の都市居住に関する歴史と文化をテーマとする住まい専門の博物館。江戸時代後期から戦後にかけての住居に関する資料や模型が展示されている。
  • 生國魂神社:石山崎(現在の大阪城付近)に生島神・足島神を祀ったのが始まりとされる延喜式名神大社。毎年8月には大阪薪能が開催される。
  • 大阪天満宮:大阪市民からは「天満(てんま)の天神さん」と呼ばれ親しまれている。毎年7月24日から25日にかけて行われる天神祭は日本三大祭の一つとして知られており、能楽奉賛会によって能を演じる舞台船の能船も奉納されている。

会場周辺地図

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