【能楽インタビュー】成田達志

【能楽インタビュー】成田達志

能楽の世界で活躍されている方々をさらに知り、より能楽を楽しむためにインタビューを実施しました。能楽とのきっかけや私生活など、普段ではなかなか聞けない内容について語っていただきました。

今回、回答いただいたのは小鼓方 幸流 成田達志さんです。
成田先生のプロフィールは能楽協会の会員ページでもご覧いただけます。

成田達志プロフィール(小鼓方 幸流

naritatatsushi

経歴・芸歴・表彰歴

1964年生。故 曽和博朗及び曽和正博に師事。
1974年 居囃子「女郎花」にて初舞台。
平成28年芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。

重要無形文化財保持者(総合認定)
(公社)能楽協会 理事及び大阪支部長、(一社)映像実演権利者合同機構(PRE) 理事、大阪能楽養成会主任講師。
TTR能プロジェクトを山本哲也と共に結成。「達磨会」主宰。

能楽インタビュー

初めて能楽に触れたのはいつですか?どんなきっかけですか?

10歳の時、祖母の勧めで小鼓の稽古を始めた時です。

能楽師を目指そうと思ったきっかけはなんですか?

中学1年生の時、舞台で女郎花の小鼓を打ち、それがとても楽しかったのでこの道に入りました。

好きな演目や得意な演目を教えてください。

得意な演目はありませんが謡の良い曲が何といっても好きです。松風、定家など。

舞う時/囃す時、に工夫していることはなんですか?

美しい音色と前に進んでゆくようなノリをつける事が小鼓方の使命だと思って気を付けています。

舞台写真

能楽をはじめて、一番楽しかったこと/つらかったことは何ですか?

舞台は多くの人たちと作り上げてゆくものなので、その方向性が一致して良き舞台となった時がとても楽しく感じます。
また、小鼓という楽器は湿度の影響を受けやすく、また昨日なっても今日はイマイチと言う事もあるような、鳴らすことが難しい楽器です。本番中に響きが悪くなることもあり、この時はうまく打つ事ができずとても辛い気持ちになります。

能楽師になっていなかったら何をしていたと思いますか?

サラリーマンです。

尊敬する先生や注目している先生がいらっしゃったらお教えください。

もう亡くなった先生ですが、大名人と言われた幸祥光先生の映像や音源を今も時々聞いています。真似しようと思っても出来ない、美しく短い掛け声と、キレの良い間合いが素晴らしいです。

私生活についてもお伺いします

普段どれくらいご自身のお稽古をされていますか?

毎日決めてはしていません。その週に勤める曲目をまず謡を覚えて稽古をします。

月にどれくらい教えているのですか?

月二回の稽古場を8か所もっております。16回程度ですね。

稽古写真

能楽以外の趣味があれば教えてください。

海釣りです。能楽師仲間と年に数回釣行します。

私生活でつい出てしまう職業病みたいなものはありますか?

カラオケを歌うと、つい謡のフシをつけそうになります。

最後に

このページをご覧の方に向けて、一言お願いします。

コロナ渦のため能楽も大きなダメージを受けましたが、これからはまた良き舞台や、社中の稽古を通して能楽の魅力を伝えていきたいと思っております。
皆さまも是非能楽を観に来てください!